KADOKAWAで「今こそ戦争について、考えよう」キャンペーンに、坂口尚『石の花』が選定

KADOKAWAで「今こそ戦争について、考えよう」と題したキャンペーンが開催され、坂口尚『石の花』が対象作品として選ばれました。

戦争に関する9作品が期間限定(2022年5月10日~2022年5月16日)で無料でダウンロードできるという企画で、その9作品に坂口尚『石の花』全5巻がラインナップ。

コミック部門からのセレクトは、『戦争は女の顔をしていない』『はだしのゲン』『石の花』の3作品でした。

KADOKAWAのサイトにはこのキャンペーンについて、このように説明されています。

 現在、世界各地で起こる戦争や紛争は、人々の尊い命や長年築き上げられてきた文化を脅かしています。
  KADOKAWAグループは、エンターテインメントを通じて人々の豊かな想像力を育み、文化の普及と発展に貢献することを旨としてきました。
 この度、文化の持つ力を信じ、一人でも多くの方々に、戦争や平和について考える一助としていただくため、本取り組みを実施いたします。

「今こそ戦争について、考えよう」戦争に関連する書籍9作品をBOOK☆WALKERにて無料配信
https://www.kadokawa.co.jp/topics/7709/

ロシアのウクライナ侵攻が続く最中、ウクライナ/ロシアを単純な善悪の構図に置くことなく、今回の件を機に戦争について深く広く考えてほしい——というコンセプトであることから、私ども[午后の風]としましてもこのキャンペーンに参加することといたしました。無料配信の対象作品は以下の通りです。

◆9作品内訳
〇小説:計4作品
『1984』(著:ジョージ・オーウェル/訳:田内志文)、『黄金列車』(著:佐藤亜紀)、『彼らは世界にはなればなれに立っている』(著:太田愛)、『太陽の子』(著:灰谷健次郎)

〇ノンフィクション:計1作品
『民主主義』(著:文部省)

〇コミック:計3作品
『石の花(KADOKAWA版) 1~5』(著:坂口尚)、『戦争は女の顔をしていない 1~3』(作画:小梅けいと/原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/監修:速水螺旋人)、『はだしのゲン 第1巻~第4巻』(著:中沢啓治)

〇学習まんが:計1作品
『角川まんが学習シリーズ まんが人物伝アンネ・フランク』(監修:大塚信/カバーイラスト:椎名優)

「今こそ戦争について、考えよう」戦争に関連する書籍9作品をBOOK☆WALKERにて無料配信
https://www.kadokawa.co.jp/topics/7709/

「今こそ戦争について、考えよう」キャンペーン企画は、朝日新聞・読売新聞・日本経済新聞各紙の朝刊にも全15段広告として掲載されました。(2022年5月10日発行の朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞)

このキャンペーンには大変大きな反響があって、期間内に本当にたくさんの方が『石の花』をダウンロードしてくださったそうです。キャンペーンの趣旨にご賛同いただいた方々へ、あらためてお礼申し上げます。キャンペーンの特設サイトには「世界各地で生じている戦争・紛争に対する人道支援のための募金」の窓口も設置されていました。私ども[坂口尚作品保存会 午后の風]としましても、紛争地域で苦しい立場にいる子どもたちや医療機関等を、微力ながら支援していきたいと思っています。