『Les Cahiers de la BD No.20』に坂口尚の特集記事が掲載
フランスの雑誌『カイエ・デュ・ラ BD』の2022年秋号(Les Cahiers de la BD No.20)に、28ページにわたって坂口尚の特集記事が掲載されました。
坂口尚のバイオグラフィーと作品紹介、フランス語版が出版されたのは「石の花」「VERSION」「一休」の3作品だけだが、それ以外の作品の多くは一つのエピソードで完結する短編であることなど解説してくれています。そして『石の花』1巻から14ページ分がそのまま掲載されていました。
『Cahiers de la BD』は1960年代からタイトルを引き継がれている老舗のバンド・デシネ専門レビュー誌です。そのような伝統ある雑誌に坂口尚のことを大きく紹介していただけたことを、とても嬉しく感じます。
坂口尚作品が最初に海外展開したのは1992年、北米のダークホース社から翻訳出版された『VERSION』でした。その後、フランス・グレナ社からも『VERSION』が出版され、ドイツ・香港・スペイン・イタリア等、各国で翻訳出版されました。『一休』のフランス語版が最初に出たのは1995〜1996年。30年近く経て再び海外での出版が相次ぎ、アングレーム国際漫画祭では「遺産賞」受賞という栄誉に至ったのだと思うと、とても感慨深いです。