フランスで、Revival エディション『石の花』1巻が発売!

2022年10月5日、Revivalレーベル版『石の花』1巻がついに発売となりました!

Revivalレーベルからの出版オファーがあったのは、2020年の夏頃。それからエージェントの鈴木賢三氏を通じて時間をかけて協議を重ね、丸2年かかってようやく出版に至りました。坂口尚の代表作である『石の花』が、21x28cmの大判の判型、豪華なハードカバー仕様で、再びフランスで出版されのです。この上なく素晴らしい形に結実し感無量です!

坂口尚『石の花』は、1997年頃にフランスのグレナ社傘下の[Vents d’Ouest]からリリースされていましたが、3巻まで(内容は全5巻うちの1〜2巻分)で出版が止まってしまいました。今回のRevival版は5巻構成の完全版となります。そして、Vents d’Ouest版は原画から撮影したフィルムを原盤として製版〜印刷されていたのですが、今回のRevival版は原画から新たにスキャンし直したデジタルデータを元にしており、坂口尚の本来の描線が忠実に再現されています。

巻頭には、ディレクターのヴァンサン・ベルニエール氏と鈴木賢三氏(Revival版『あっかんべェ一休』の翻訳も担当)による解説文が付され、カラーページも完全な形で収録。翻訳はグエン・イラン氏(ジブリ作品や谷口ジロー作品等の翻訳)が担当。

オフィシャルサイトの[著者一覧]のページには、坂口尚の写真&プロフィールも掲載されています。 愛猫と一緒の坂口尚♪
・[Revival 著者一覧] https://editionsrevival.fr/auteurs/


発売前からメディア関係者などにさっそく取り上げていただいて、フランスのコミック専門のサイトなどにレビューが掲載されていているようです。

[9emeArt]
Fleurs de Pierre : le chef-d’œuvre de Hisashi Sakaguchi enfin de retour

[ligne claire]
Les mangas Fleurs de pierre et Ikkyu renaissent chez Revival
Fleurs de pierre, le manga culte de Sakaguchi

フランスのラジオ局「FRANCE INFO」のニュースでも、Revival版『石の花』が取り上げられました。
Fleurs de Pierre : le chef-d’œuvre de Hisashi Sakaguchi enfin de retour

サイトの記事では、物語の概略、坂口尚は手塚治虫から賛辞を受けてたこと、日本では何でも復刊を遂げてきたこと、最新版は「原画の完全なデジタル化の恩恵を受けている」ことなど紹介されています!


Revival版の『石の花』は、紀伊国屋書店の洋書部でも取り寄せできるようです。但し「通常4~8週間ほど」かかるようで、販売価格は¥5,660。なかなかのお値段…。大きな判型(28.8×22.7cm) 、ハードカバーの『石の花』が欲しい!という方はぜひ♪
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9791096119608

来年2月発売予定の、Revival版『あっかんべェ一休』1巻の予約注文もできるみたいです。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9791096119660