フランス語版『あっかんべェ一休』1巻が刊行!
Revivalレーベルからフランス語版『あっかんべェ一休』1巻が、予定通り2月中旬に発売となりました!すでにフランスの書店に並び、各種メディアでレビューを綴っていただいているようです。304ページ、判型21×28cmの大判ハードカバー。税込価格29€です。
最初に、フランスのグレナ社からフランス語版『あっかんべェ一休 IKKYU』が出版されたのは1996年。その後、ドイツ、スペイン、イタリア、台湾、香港で各国翻訳版が発売されましたが、諸事情で2012年の段階で海外ライセンスが途絶えた状態になっていました。フランスでは10年ぶりの復刊です!
先日、こちらの手元にも見本が届きました。まるで美術画集のような豪華な造本で、ずっしりとした重みに感嘆してしまいます。何よりこの大きさ、この厚み!印刷のクオリティも高いです。日本の読者の皆さまにも、ぜひ手に取っていただきたいです。
1990年代〜2012年に各国翻訳版の『あっかんべェ一休』は、印刷のクオリティも低く、翻訳にもかなり問題があったようです。今回のREVIVALエディション『IKKYU』は、〈午后の風〉が原画スキャンデータを監修し、坂口作品への理解が深い鈴木賢三さんが翻訳を担当。まさに「完全版」としての出版です!
ちなみに、このフランス語版『あっかんべェ一休』の原画スキャンを担当したのは、復刊された『石の花』のときと同じ「二葉企画」さんです。今回も非常に丁寧に、精緻なスキャン作業を行なっていただきました。〈午后の風〉としても一点ずつ慎重にチェックし、精緻なレストア作業を重ねています。
日本の漫画の新刊を解説しているYouTubeチャンネル「Otantik manga」で、Revival版『あっかんべェ一休』を取り上げていただいてます。単行本の巻頭に掲載された鈴木賢三氏とFrédéric Guyader氏による解説文を元に、5分くらいにわたって丁寧に解説されています。
こちらのYouTube動画(Librairie BD 16)でも、坂口尚の『一休』『石の花』について詳しく紹介していただいてます。